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未完成な復讐
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バイト初日の今日は朝から紘くんと一緒だった。
挨拶、掃除の仕方、会計レジ、厨房、とりあえず色んなことを教えてもらった。
顔と態度には出さなかったけど正直こんなに長い時間紘くんと一緒にいるのは久しぶりで、とにかくドキドキというか、ワクワクっていうか、心地いいなって思った。
お昼休憩も一緒に取って、僕の食べる量に絶句する紘くんや、お弁当を食べる紘くん、お弁当を褒められて照れる紘くん、色んな紘くんが見れて、とても満足してる。
だけどお昼時ってことでお客さんが多くなって来たらしく、休憩は1時間くらいあるのに、紘くんは店長さんに呼ばれて30分で仕事に戻ってしまった。
やっぱりそこは何カ月もここで仕事をしている紘くんが戦力になるんだよなぁ〜。
僕も早く紘くんと対等に仕事したいな……
「……じゃないとわざわざバイト先を一緒にした意味ないじゃん……」
高校が違うくて、住んでる所も違う
年齢も違う、何もかもが違う
どこで何しているかとか、どんな友達と一緒にいるとか、普段の紘くんはどんな感じなのかなとか、僕の知らない紘くんがないように、こうしてバイト先を一緒にして、少しでも紘くんといられるように、紘くんのことが知れるように、紘くんに変な虫が寄り付かないように、僕が見張ってなきゃいけない。
紘くんは自分の魅力を分かってない。
どんなに自分が綺麗で、美しくて、可愛くて、かっこいい人間なのか分かってないから、僕がちゃんと言葉にして分からせてあげなきゃ……
「まだまだ……これから先が楽しみで仕方ないよ、紘くん……」
早く紘くんを僕だけのものにして、どんな手段でも使って紘くんが僕から離れないように、裏切らないように、紘くんを虜にしなきゃ。
まだまだこれからやることは沢山あるよ。
まずは紘くんとの時間を増やさなきゃ、そして紘くんがもっと僕の事意識するように僕も努めなきゃ。
「早く僕のモノになってねー……?」
大好きな紘くん。
君はもう僕のモノにならなきゃいけないんだよ、逃さないからね?
誰にも渡さない。
君は僕と結ばれるんだ。
他の誰でもない、僕だけの紘くんに……ね?
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