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未完成な復讐 【修正しました】
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季節は8月下旬
「あーっつい」
この時期の学校というのは憂鬱でしかない。
夏休みはバイトのシフトをたくさん入れて、朝から夕方まで紘くんと一緒だったから僕にとって、とても有意義な夏休みとなった。
あれ以来もう話してくれないかな、もう一緒に帰ってくれないのかなって考えてたけど、後日紘くんはケロッとして、「帰んねーの?」と紘くんから帰りを誘われた時はまた抱きしめたいと思ったが、我慢した。
そして、今では夏休みも終わり、これからテストだ、文化祭だ、体育祭だ、テストだ……
本当に学校と行事というのは僕の邪魔でしかない。
本当に本当に、とても不愉快になる。
折角の紘くんとの時間も少なくなってしまう、その間に紘くんに変な虫がついたらどうしてくれるんだろうか?
せっかく変な虫が離れて、紘くんの傍にいるのに、本当に最悪だ。
「あっしー」
ツン、と眉間に指を当てられた。
「何、悠人、何してんの」
「眉間。しわ」
グイグイってしわを伸ばすみたいに指を当てられる。
どうやら考え事が多すぎて、ムカつきすぎて、眉間にしわが寄っていたみたいで。
それを友達の、野田 悠人 (ノダ ユウト)に指摘された。
普段無口無表情無感情みたいな奴に指摘される程、眉間にしわを寄せていたのか……
はあ………。
「……早く……学生やめたい……」
「突然すぎ」
「それか毎日が夏休みで良かった……」
「それはわかるね」
「もーほんっとに学生って縛られてるよ」
「そんなもんだよ」
紘くんに会いたい
紘くんと話をしたい
紘くんをずっと見てたい
それだけで充分幸せになれる
悠人と話すのも楽しいし、何より気を使わなくて僕の事をちゃんと理解してくれているのは有り難い。
けど、悠人と紘くんとは別々
紘くんは僕の好きな人だけど、嫌いな人
紘くんは、以前僕を裏切ったから、許されない事をしたと思っている紘くん
それを利用して、僕は紘くんを、僕だけの紘くんにするんだ。
汚いやり方を使ってでも紘くんと一緒にいたいって気持ちはもうずっと変わらない。
「……紘くん……」
もう、そろそろ。
本格的に動き出さなきゃね
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