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未完成な復讐
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「はあ……」
「………」
「はあ…………っはあ……」
「…………」
「はぁぁぁ「「もう本当にうるさい!!」」
「……八木さんも紘くんも落ち着いてよ」
約半年ぶりの薫溜息デイがきた。
以前と違うのは、今日は俺、芦屋、薫、やっちゃん、のメンバー。
仕事をしているときから浮かない表情をしていたので、やっちゃんと「まさか、また……」と話していたら案の定の結果だ。
「薫……あんたまさかこの前みたいなくだらない悩みだったら胸揉むわよ?!」
「くっ、くだらなくないです!それにこの前のも大真面目な悩みですよ!
あと胸揉まないでくださいっ!!」
「まあまあ。八木さんも、相良さんもカッカしないで」
女子の薫とやっちゃん以上に、芦屋がおっとりしていて助かった。
つーか、この場にいて良かったな…
芦屋がいなかったら、また俺とやっちゃんだけ熱くなっちゃうしな。
「…で、今回は何があったの?」
と、薫に視線を向けてみた。
すると薫は、もじもじと恥ずかしそうにして、俺たちに言うのを躊躇った。
「う゛〜〜ん……どうしよう……」と、頭を抱えて悩むもんだから、「気楽に考えなさい!」ってやっちゃんに背中をバシィ、って叩かれた。
「ッじゃ、じゃあお言葉に甘えて……」
「うん、さあどんな悩みよ!」
「じ、っ実は、ですね、」
「うん!」
「そのっ…先週ですね、か、かっ、彼氏さんと、ですね」
「うんうん!」
「えっ、えっ……えっ、ちしまして……」
「うん!……ッうん?!」
薫の言葉に、俺、芦屋、やっちゃんの3人が目を大きくして、固まった。
そんな俺たちが見えていない薫は、下を向きながら話を続けた。
「でっでも痛くて、その途中で泣いちゃって、彼氏も…気まずくなって、そのまま、雰囲気が重くなって…どうしようって…、」
「「「……。」」」
「あ、あれっ?みなさん、どうしたのっ??」
何な悩みかと思ったら……
まさか薫が……
「……薫も大人の階段のぼる〜だったとは……」
「へぇッ?!」
「しかもまだ高校生なのに……」
「えっ? えっ? めいさん?? たっくん??」
「「はああああぁぁぁぁ」」
「ええ?!」
一気にテンションだだ下がりの俺と、やっちゃん。
やっちゃんは何を思って沈んでいるのか分からないけど、俺の場合
可愛い薫、てか妹が、何も知らない男と大人の階段を登ってしまって、それを相談される兄みたいな心境。
ていうか、兄より父の方が強いかも……
「薫…それは合意だよな? 強制じゃないだろ?」
「も、もちろん合意だよっ!!」
「だよな……」
「たっくんなんで凹むの?!」
……願わくばこれが夢であれ。
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