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未完成な復讐 【修正しました】
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「…いい相談相手になるかわからないよ?」
「まあまあ。そんな事言わずに!」
「よろしくお願いします、芦屋くん!」
「相良さんまで……もういいよ、はい、相談開始ね」
結局俺も、やっちゃんも相談相手をパス。
残ったのは芦屋だけになり強制的に相談相手として、薫と話すことになった。
それにヘルプで1人頼まれて、やっちゃんがホールに行っちゃったし、俺は俺で相談相手には適してないので、とりあえず芦屋に任せた。
「それで、え、え、えっち、が痛くて、どうしたらいいですか?!」
「えーいきなりそこになるんだ……
ていうか相良さん天然なのかな?普通男にそんな相談しないよ?」
「えっ、そうなの?どうして?」
「……紘くん……」
「諦めろ芦屋、薫は専ら超がつくド天然な子だから」
「はあ……ま、じゃあその相談からね」
「お願いしゃぅす!!」
「薫、噛んでる噛んでる」
こうして、俺と芦屋と薫の不思議なメンバーでの相談会が始まった。
が、予想以上に薫の抱えてる悩みが多くて、俺も芦屋も、女の子ってこんな悩みがあるもんなのか?と思った。
最初のエッチの悩みから、彼氏が部活のマネージャーと話すのを見ると嫉妬してしまう悩み、彼氏の事を好きな友達が敵対視して大変という悩み。
とにかくたくさんの悩みがあったみたいで、一度引き受けると言ったからには疎かには出来ないし、何より薫の為だからと俺は俺なりの意見を言った。
芦屋も薫とは殆ど話さないって割りには、薫の話を真剣に聞いていて、芦屋の考えを薫に伝授したりしていた。
「……と、言うわけだから、相良さんは重く考えなくていいんだよ。
そんなに考えても全部が全部悩みが良くなるわけじゃないんだからさ
もっと気楽に考えなきゃ、せっかく明るい性格してて可愛いのに、今の悩みまくってる表情を彼氏くんに見られたらすごく心配されちゃうよ?」
ズキッ。
胸が、というか胸に針が刺さったように痛んだのはその時だった。
芦屋の口から、言葉が、薫に向かって「可愛い」って聞いた時だった。
芦屋の表情が丸くなって、さっきまでの表情と違って、笑ってて、それでいて「可愛い」って薫に。
でも俺も薫は可愛いって思うし、芦屋だって薫が可愛いのわかってるから可愛いって言ったんだろうし
でもでも、なんでこんな胸が痛いんだよ…っ
こんなの、まるで俺が薫に嫉妬してる、ってことになるんじゃ…
「ないないないないない!!!!!」
「たっくん? どうしたの?」
「っや、なんでも! 本当だよな!薫は可愛いから、そんな眉間に皺ばっか寄せてたら、俺も、みんな心配するって!!」
「はは、紘くん動揺しすぎだってば。
ね、相良さん。 恋愛ってさ、難しいと思うんだ僕
片思いの時は苦しくて、でも両思いになってもやっぱり苦しくて。
けどその苦しさは相手を思ってるからなんだよ。
大切な人がいるから、悩みがあるんだよ。
悩みがあっていいんだよ、誰でもそんなのあるんだもん、僕も、もしかしたら紘くんにもあるかもなんだからさ。
重く考えないで、彼氏くんとゆっくり考えながら進めばいいんじゃないかな?
焦って『ちゃんとした彼女になろう』なんて思わなくてもいいんだから
相良さんのペースで頑張りなよ」
「っは、はい……ありがとう、ございます、芦屋くん、たっくん、」
「えっ?! ちょっ、薫何泣いてんの」
「だ、だって2人とも…ッわたし、変な相談しかしないのに、こんな聞いて、くれてっ」
「「(変な相談っていうのはわかってたんだ)」」
悩みが解決した薫
悩み相談が終わった芦屋
2人ともご苦労さんって言いたいところだけど
「………ッいた……」
俺の胸の痛みが治らない。
薫に向ける芦屋の表情も、言葉も、ただの嫉妬
醜い嫉妬
それが俺の胸の痛み
俺の今の悩み
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