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未完成な復讐
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ぼーーーーーーーーっ、としてるのが最近ずっと続いている。
3週間前(9月11日)、俺は長年の初恋を実らせる事ができた。
晴れて芦屋と、こ、っこ、恋人になったわけだけど、
あれからバイトのシフトが変更になったり、芦屋はテストだったり部活だったり
んで芦屋かバイトの時に限って俺が用事あったり、学校あったりであんまり会えてない。
そして今も俺はテスト期間でバイトはしばらくお休み。
付き合ってからまともに会えたのは、たったの半日。
半日だけだったけど一緒に帰って、家に帰ってからは電話がしたいって言うから、1時間ちょい電話して、それからは何もなし
「……ぅぅぅぅぅぅぅ……」
寂しい。
寂しすぎる。
何これ、こんなの初めてなんだけど?
こんなに俺って寂しがりだったけ?
しかもこんな乙女思考だったけ?
「はぁぁぁぁぁぁぁぁ」
教室の中だというのに、それも気にせず盛大な溜息。
多分みんな驚いてるだろうけどそれを気にする余裕も無く、ただただ、芦屋に会いたい、としか考えられない。
「ひーろーーくーーん!」
「ぉぶっ?!」
「お、っとめんご〜〜!」
盛大な溜息の次は、盛大な顔面強打。
テンション高めに、ぶつかってきた奴
ただ1人にしか思い当たりがない。
つーかまじで顔面だけはやめてほしかった……
「千秋……歯ぁ食いしばってそこに今すぐ座って俺に大人しく殴られる、もしくは、俺の気が済むまでぼこぼこにされたいか、どっちか選べこのドアホ野郎」
「えぇぇーそれってどっち選んでん、殴られるんってことやろー?
どっちもいーやーだーね。」
「そうか、じゃあ仕方ない、今すぐお前の中身が沢山詰まった頭殴り飛ばすって事でオッケー?」
「あっれ〜どーしたの高槻くん、可愛いお顔が台無しだよ、ほら笑って笑って」
にっこ〜、っと嘘臭い笑顔で俺を笑わせようとするが、今回ばかりはそれは受け付けない。
人が一生懸命に欲と戦っているのに、それを邪魔した罪は重い。
大人しくしていれば、良かったのにな……
「千秋ッ!! 待てこら!! 逃げんな、大人しく殴られろ!!」
「いーやーぁぁ! 何で好き好んで殴られんといけんのん?!
いーやーだああ! 追いかけてくんなああああ」
「元はと言えばお前がタックルしてくるからだろうが!!」
「いーやーぁぁついてくんなあああ!」
夜の学校だというのに、俺と千秋は校内を走り回った。
無駄に逃げ足が速くて、校内は広いから、俺も久々に走った。
走るのは元々速い方だし、好きだから、ちょっと。
ほんのちょっと楽しい……なんて思わなくもない。
まあ、でもとにかく千秋は一発殴っとかないとな。
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