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未完成な復讐
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「「お疲れ様でしたー」」
店長や、店に残っていたみんなに挨拶をして
俺と芦屋は店を出た。
今日は金曜日で、この間俺が「泊まりに来る?」と誘った日。
なんというか……誘って正解だった、かも
何故なら今週俺と芦屋が会った日は今日だけだったからだ。
今週は急遽高校の部活で練習試合が何校も来て、バイトに来れなかったらしい…
前から思ってたけどこいつ部活何やってんだろ、少なくとも文化部とかでは無さそうだけど…練習試合が何校も入ってくるとか、その部活って結構強い高校なのか?
まあ、それは家に帰ってから追々聞いてみよ……
「紘くん」
「ん、なに?」
「今日のご飯って決まってる?」
「え? いや、決まってないけど…」
「じゃあさ泊めてもらう代わりに僕がご飯作ってもいい?
何もしない訳にもいかないし、唯一僕が出来るのって料理くらいだから、ね?」
へー…
芦屋って料理も出来るんだ……まあ、そりゃそうかもな。
前に一度、樹ちゃんと芦屋特製のジンジャークッキーを貰ったけどあれは本当に美味しかったし、料理も出来るイケメンとか、こいつやっぱイケメンだな……
「…じゃあハンバーグ食べたい…」
「ハンバーグね、りょーかい。じゃあ 買い物もして行こっか、明日の朝ごはんの分も買っておかなきゃだしね」
「フレンチトーストな」
「ふふ、りょーかいしました。」
久々の人の手料理、しかもそれが恋人のだから
つい甘えてしまう。
好物がハンバーグとかフレンチトーストってなんかお子ちゃまぽくて人に言えないけど、せっかく芦屋が手料理振舞ってくれるっていうから、
「早く買い物して、帰ろ〜ぜー!
ハンバーグ食べたい!」
「はいはい」
いつもよりルンルン気分になる。
家に帰っても1人じゃない、豆五郎以外の人がいて、三日間も一緒にいられる。
最高にいい気分。
貴重な三日間、もっと芦屋のこと知れるように、もっと恋人らしいこと出来るように楽しもう
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