アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
未完成な復讐
-
色々考え過ぎて長風呂しちゃったな……
ちょっと逆上せたみたいで、頭が重いし、身体、熱い…
リビングの扉を静かに開けてキッチンの冷蔵庫に直行して、水を飲んだ。
逆上せた身体には冷たくて気持ち良い
ちょっと休んだら、寝よう…考えぱっなしは好きじゃない…
「っわ、あ、芦屋っ?」
ソファに座ろうとして、近づくと、芦屋がソファで寝ていた。
先に寝てていいって言ったのに、なんでここで…
長い足を少し折り曲げて規則的な寝息を立てて眠っている。寝室から1枚シーツを持ってきて被せる。
俺が寝る時に起こして、連れてけばいいか……
俺も俺で、まだ眠れる気分ではなかったし、丁度いいや。
芦屋を起こさないようにソファにもたれ掛かった。
すぐ後ろで、スースーって気持ち良さそうに眠ってて、思わず撫でたくなる。
すぐ傍に芦屋がいる心地良さがたまらなく好き。
ただそこにいるだけなのに安心感がある、そんなこと思ったこともなかったのに
「……お前はすごいね……」
俺は芦屋がすぐ傍にいるだけで救われてる。
芦屋が恋人なんだって事だけで幸せ。
芦屋の存在は俺の存在を維持してくれる、俺は既に芦屋に依存している
だからこそ不安要素はたくさんで、怖くて怖くて仕方がない
今はまだ、それなりに感情をコントロール出来ていても
これから先俺はもっと芦屋を独占したくなると思う、俺という縄で縛り付けるかもしれない。
もっともっと、貪欲になってしまうかもしれない。
「俺は…それを否定されるのが怖いよ……」
いつかそれが芦屋の重荷になって、切り離されたりしたら?
『いらない』って言われたら?
『さよなら』って言われたら?
俺はどうすればいい?
その時の俺はきっと、自分を保てていない、全てをお前に委ねている状態になってる
怖いんだ、本当に。
そうなってしまう自分と、それがわかってて芦屋に依存していく自分も……
「……離れないで……橘……」
寝ている芦屋に囁いた。
起きている時にこんな事言えないから、ここで伝えるしかないんだ…俺は臆病者だから……
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
67 / 145