アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
未完成な復讐 【修正しました】
-
「芦屋くん!」
紘を家に送って、citrusに戻るとちょうど相良さんが休憩に入っていた。
「たっくんは大丈夫? やっぱり具合悪かったの?」
「うん。風邪だと思う、最近急に寒くなったから、それにやられたのかもしれないね」
「そうだよねほんとに寒くなってきたし、わたしも気をつけなきゃ…
芦屋くんも気をつけてね!」
「うん、ありがとう
じゃあ僕は先に勤務入ってるね」
「はーいお願いしまーす!」
上着をロッカーに納めて、タイムカードを押してホールに向かった。
夕方の17時は仕事帰りのサラリーマンや、高校生が多い。しかし注文数はそんなにないから、昼間よりかは落ち着いている。
「あ、芦屋くんおかえり。
さっそくだけどこれと、これ5番窓席のお客さんにね」
「了解です」
店長特製の中華炒飯とわかめスープ。
それを窓際の席に座っている、男子高校生に持っていく。
…なんだろ…あの子、ジッと僕の事、見て…る?
料理が来るのを待っているにしては、目付きが鋭いというか…なんだか恐ろしいけど
「お待たせ致しました、中華炒飯とわかめスープでございます。」
「………」
「注文は以上でよろしいですか?」
「……ハイ」
「では、ごゆっくりどうぞ」
「………」
一礼して、お客さんから離れても尚背中に視線を感じる。
その後もホールに何度出ても、そのお客さんは僕のことをジーっと見ていた。
料理を食べ終わっても、結構な時間居座り続けた。
✳︎「女子高校生」から「男子高校生」に変更しました。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
83 / 145