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未完成な復讐 【修正しました】
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ピンポーン
部屋に響き渡るチャイムの音。
時計を見ると朝の5時半、起きるのは早い時間。
「……んー……?」
半分寝惚けながら、空耳かと思ってまた布団の中に潜りこむと
ピンポーンピンポーンピンポーン
連打でチャイムを鳴らし始めたので、嫌でも目が覚めた。
やっと覚醒し、そういえば昨日、颯太が朝も来るって言っていた事を思い出した。
顔も洗わず、寝癖もついて、パジャマのまま玄関のドアスコープを見てみるとやはり玄関にいたのは颯太。
手には昨日持っていたリュックと、また別のリュックを持っていて、外が寒いのか昨日はしていなかった赤のマフラーをしていた。そして鍵を開けて、扉を開けると、
「寒い!!!!!」と、言い部屋に入って来るなり僕に荷物をもたせて、自分はリビングに向かった。
僕は荷物を持って、颯太の後を追った。
「さっみーーー暖房入れるからな」
「ああ、うん。僕ちょっと洗面所行ってくるから、お湯だけ沸かしておいてくれない?」
「おおーーー」
さすがにパジャマのままもあれだし、顔もまだ寝起きで、薄っすらと髭も生えてるからちゃんとしないと……
それが終わったら朝食作って、洗濯物干して、ちょっと早いけど学校行かなきゃ…
洗面所で顔を洗って、髭を剃って、洗濯物回して、部屋でパジャマを脱いで、制服に着替えてとあれこれしているうちに時間は6時半。
ちょうどいいくらいの時間になり、そろそろ朝食を作ろうとリビングに行くと、制服にエプロンを着けて朝食を食べている颯太。
「あ、わりい先食べてるから」
「えっ?ああ、いや別にいいけど……」
「それ兄貴の分でお前のはこれな」
お皿に取り分けていたのは、フレンチトースト。
ご丁寧にコーヒーまで淹れてあって、テーブルの下では豆五郎が餌を食べていた。
「んで、これお前の昼飯」と、渡されたのは黒い二段重ねの弁当箱。
「あ、ありがとう…っ」
「どーいたしまして。」
なんか……主婦みたい……。
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