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少年に大丈夫かを訊ねたが、答えたのは少年ではなく赤い狐が変わりに代弁した。
しかも、器用に2本足になって。
「おぅ、少年は見ての通り平気だ、まぁ、多少は彼奴らのせいで怪我はしてるがそれでも命の方には全くなんの問題ないしな」
「……」
なんとも言えない言葉に俺が黙っていると、背後からアスマが声を掛けてきた。
「匡灯様!」
「どうした、アスマ?」
「ランドウ!また狛犬!」
「……」
アスマに言われてランドウの方を見ると、力を使ったせいで狛犬の姿に戻っていた。
『匡灯様、すみません…』
耳と尻尾が垂れている。
仕方が無い、とランドウの頭を撫でる。
「こうなる事は解っていたからな。ランドウが謝る必要は無い。あ、そうだ」
ランドウと会話をしていて、とある事を思い出した。
俺は少年に向かい話し掛けた。
「怪我をしているんだったな。命に別状は無いにしても、そのままだと色々と面倒事が発生しかねないし、家に来ないか?」
少年の答えを待っていると、後ろのアスマとランドウが声を上げた。
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