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『匡灯様!』
キツネをじっと見ているとランドウが声を発した。
「ランドウ?」
『キツネさんはなにも悪いことしていません』
「ん?アスマ?」
俺はアスマを見た。
アスマはなにも解っていないようで首を傾げる。
「ランドウ泣いてた!」
『アスマさん、えっと…。あの涙はキツネさんが悪いのではなくオレが勝手に泣いただけです…から』
ランドウを見ていると狛犬の姿なのに顔が赤くなっていた。
「ランドウ、顔が赤いが大丈夫か?」
『!へ、平気です!少し外の空気を吸ってきます!』
ランドウは慌てて部屋を出て行ってしまった。
「ランドウ?」
「…いいの?」
少年がそう聞いた。
俺は、辺りの気配を探り、大丈夫だと答えた。
「敵視するものは今のところ居ない。しばらくひとりでも大丈夫だろう」
「……」
「それよりも名前を聞いていなかったな。俺は匡灯。これは式神のアスマ。出て行ったのはランドウだ」
俺は少年に自己紹介をした。
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