アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
12
-
ランドウがひとりでどこかに行く前。
少年の名はあきら、キツネの方はおそ(一部)と解った。
「アカツカ山の妖孤だったのか」
「キツネ!おそ!」
アスマは元気にキツネの名前を呼ぶ。
キツネはオレが術者だから警戒が多少見ていて気が付いた。
「悪さをしなければ俺は基本放置だ」
「あ、そう?」
キツネがあきらの肩に乗っかって答える。
そんな折り、アスマの耳がピクリと動いた。
「……ランドウ?」
「アスマ?どうした?」
「ランドウが遠くに行っちゃう…」
「……悪い気配は無かったが、うまく隠していたな」
アスマに言われ、自分の家の周囲の気配を探り、残留念を感知した。
「悪いが、急用が出来た。あきら、一人で大丈夫か?」
「え?」
「ランドウがそそのかされて、離れた場所に行ってしまった。だから行かなければならないんだ」
「匡灯様!早く!」
説明している俺を、アスマが急かす。
.
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
12 / 700