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ランドウが耳を垂らしたのには理由がある。
『お前が、片方よりも遥かに弱いからだ!』
『止めて!言われなくても解ってます!』
耳を垂らしたのは弱いと言われるのが解って居たからだ。
『…はぁ。だからマサヒ様には相応しくない。消えてくれよ』
『……』
ランドウは涙を流した。
『自らを消せないなら、手伝ってやるよ。狛犬』
『…オレに足りないものはなんだったんですか?』
『足りないもの?そんなの簡単だ』
『?』
『強さだよ!式神には強さが必要なんだ!マサヒ様の式神になるなら更に必要なモノだ!』
『強さ…』
『それじゃあ、消えて無くなれ』
妖はランドウを蹴り飛ばす。
ランドウは、抵抗せずにされるがままだった。
「ランドウから離れろー!ガァァッ!」
『!?片方が来ただと!?』
『アスマ、さん。匡灯様?』
「アスマ、あの妖を滅しろ」
「うん!」
アスマの攻撃により妖は断末魔で幕を閉じた。
「ランドウ、無事…じゃないな」
『匡灯様…』
「話は帰ってからゆっくり聞く。帰るぞ?」
『…はい』
ランドウは匡灯様に抱き上げられ、涙をポロポロと零していた。
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