アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
15
-
俺達が帰ろうとした時だった。
チリンと鈴の音が聞こえた。
「……?なんだ?」
こちらに近付いて来る人影に警戒をしていたら。
その人影は俺に声を掛けてきた。
いや、声らしい声は聞こえない。
その変わりに、紙に書いて俺にそれを見せてきた。
「…お前は、その少年のなんだ?」
書いてあった内容は、あきらを探しているといった感じの内容だった。
俺は先程の件もあってかあきらに就いては、妖の類には警戒をする事にしといた。
「……」
パクパクと口を動かす目の前の人物。
「匡灯様?」
アスマが声を掛けてきて俺はアスマの方を見る。
「どうした、アスマ?」
「このヒトのニオイどっかで嗅いだことある!」
「どこか?」
『多分、あの少年だと思います』
「……成る程。悪いモノではないでいいんだな?」
「なにかしたら退治すれば良いよ!」
アスマが元気に告げる。
そして、俺は今日はこれ以上なにも起こらなければと思うのだった。
「おい」
「!」
「ついて来い、案内してやる」
「──…」
俺達が歩き出すと、ヤツはなにかを言っていたが無視した。
.
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
15 / 700