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「匡灯様!あれ、凄いニオイする!」
アスマの言うあれとは後ろにいる人物の事だろう。
俺は、疑問を投げた。
「ん?どんなニオイなんだ?」
「んとね、ケモノ?」
「…獣だったのか。ただの妖だと思っていた」
『不思議なニオイをしていますね。微かにあの少年と同じニオイもしていますし』
ランドウも感じていた。
いや、ランドウの方が嗅覚はアスマよりは発達しているだろうから最初の方から解っていただろう。
「成る程。だったら、関係者って事で良いのか?」
『…はい』
「ケモノ♪ケモノ♪」
「アスマは獣が好きなのか?」
アスマが嬉しそうな表情で連呼するから、そうなのかと訊ねた。
「ケモノ!もふもふ!」
「アスマも、もふもふの獣だろう?」
「俺はもふもふしてない!だから、ランドウのもふもふ好き!」
『あ、ありがとうございます』
ランドウが照れた表情を見せる。
いや、なんのやり取りだ。
そんなやり取りをして、俺達は自宅に着いた。
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