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そうして、あきら達と出会ってからかなり経たが、俺にとある疑問が浮上してきた。
「あきらは、この町の人間ではないだろう?」
「…はい」
「何故、この町に来た?この町は俺が居るせいで妖達が他の町よりも数多居るのだが」
「……」
あきらは俺の質問に答えようと口を開いた。
開いただけで、言葉は出さなかった。
「まぁ、言えないなら言えないで良いんだが…。その獣が迎えに来たなら早く帰った方が身の為だぞ?」
「え?」
「朝からあんなに数多の妖達が集まって来ていたんだ、夜になればあれの倍は来るだろう」
「……」
あきらは俯いた。
子供を相手にすると泣かれる事が多いが、あきらもまた同じで涙を浮かべられた。
泣かれるとどうしていいのか困る。
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