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俺がそう口にしたからではない。
白銀の獣が襲って来たのは、そんな理由ではない。
俺は、キツネにアスマとランドウが居る方に押された。
一瞬、なにが起きたか解らなく、思考が停止した。
俺は、白銀の獣と赤狐が見合うのをぼうっとしていた。
「匡灯様に襲い掛かった?」
「そう見えましたね」
「!」
俺の背後から殺気の様な気配がした。
背後には獅子狛犬の2体しか居ないはずだ。彼等のはず無い。
俺は振り向くと笑顔全開のアスマを目に入れた。
「アスマ?」
「匡灯様、なにかしたら退治していいって言った」
「言いましたね…」
「おい待て、あれは悪いモノではない」
「でも、匡灯様を襲ったよ?襲うものはみんな悪いモノだよ?」
「……」
あぁ、確かに襲うモノは悪いモノだろう。
しかし、ダメだ。
本来ならば清い神社で魔除けとして居る2匹がそんな感情を抱いてはダメだ。
「匡灯様、退治していい?」
「ダメに決まっているだろう」
「…どうして?」
アスマが首を傾げる。
そんなアスマの頭を撫でる。
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