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おそに言われて、ランドウはアスマの方を見た。
ランドウが目にしたのは、妖を捕らえることの出来る結界をぶち壊し出て来た白銀の姿だった。
「そんな…、あれは匡灯様の…」
そんなことを呟くランドウ。
その一方で、白銀はアスマを尾で捕らえ、匡灯を見詰めその後に何処かへと行ってしまった。
「!アスマ!」
匡灯は手を伸ばすがそれは届くはずも無い。
「……」
匡灯は腕を下ろし、俯いた。
傍に、ランドウが近付き声を掛ける。
「匡灯様!アスマさんが連れていかれてしまいました!」
「早く追わないと、居場所わかんなくなるよ?」
赤狐のおそも声を掛けた。
「…これは、なにが起きている?何故あいつはアスマを連れていった?」
「匡灯様?」
「……」
ランドウとおそが匡灯を見詰める。
そこにあきらが声を発した。
「あ、の…」
「…あれはお前の使い魔では無いんだな?」
「……」
あきらは答えなかった。
それをイエスと受け取る匡灯は口を開く。
「ランドウ、行くぞ」
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