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白銀の獣との戦いは俺の攻撃ばかりが相手を襲っている。
返してきた反撃は水の球体で俺の短冊を掻き消すばかりだ。
「チッ」
火に水は相性は最悪だと舌打ちをする。
しかし、俺は攻撃の手を緩めない。
「一撃喰らわせられれば、終わりだ」
下級ならば最期、上級ならば1日はそこで横になるレベルの攻撃を俺は白銀の獣に放つ。
その前に、背後のアスマとランドウの気配を感じた。
「……」
俺は白銀の獣に短冊を放つのを止めた。
「……?」
「攻撃をやめる訳ではない。火を水で消されるならその手を使うのを止めるまでだ!」
俺は白銀の獣に殴りに駆け出した。
「匡灯さん!待ってください!」
あきらに呼び止められるが、止まる訳はない。
俺は既に駆け出しているのだから。
「獣だろうとなんだろうと、俺は排除する」
「……」
「匡灯様、ダメです!」
「!」
背後からランドウの叫ぶ声がした。だから、俺は動きを止めた。
「匡灯さん」
「…あきら?」
俺は見えていなかった景色を、目に映した。
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