アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
44
-
「いつか、お前がなにかしたその時には制裁を下してやる。今はまだしない」
「……」
白銀の獣が見つめる中、ランドウが俺に話し掛ける。
「匡灯様、本当はお優しい方ですからね。いつか、なんて来ないですよね」
「いや、解らないぞランドウ。アスマだけでなく、俺にはランドウも居るんだからな」
「…オレもですか?」
「まぁ、アスマやランドウを傷付ける場合ではない事態が起きた場合も同義だがな」
「……」
俺は赤狐に戯れているアスマを見て、声を掛ける。
「アスマ、話しは終わったぞ。キツネを触っていないでこちらに来い」
「キツネ飼う!匡灯様良いでしょ?」
「なっ?」
「俺を飼うの!?」
「このキツネは止めておけ。アスマ」
「飼えないの?」
「アスマさん。彼はきちんとしたお家があるんです。お家がある者は飼えないんです」
「白銀の獣も?」
「はい」
「……ランドウも?」
「…オレはすでに匡灯様のモノですからね」
ランドウが苦笑いを浮かべた。
アスマはぎゅっとしていたキツネをそっと地に下ろし、ランドウに飛び付いた。
「匡灯様のモノは俺も同じ♪」
アスマの行動は、未だに理解が出来ない。
.
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
44 / 700