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あきら達と別れ、帰路に着き自宅へと戻った俺達を待っていた者が居た。
「匡灯さま、お迎えにあがりました」
「……」
俺は嫌な顔をしていると、自分でも判っている。
が、この待っていた人物にはそれが解らないのか、話しを続ける。
「匡灯さま、ささっ!参りましょう」
「俺は、今日は行かない」
「何故ですか!匡灯さまが来なければ、悪霊がこの街に蔓延ってしまいます!」
「ならば喧嘩を売らなければ良いだろう」
「匡灯さま、どうかこの私の顔を立てると思って一緒に来て下さい」
俺はアスマとランドウを見遣る。
「匡灯様、行くの?」
このふたりを置いて行くなど出来る訳も無い。
しかし、アスマもランドウも戦わせるわけにはいかない。
「行くわけ無いだろう」
「匡灯さま!災厄を招く事になりますよ?」
「この俺に喧嘩を売ると言うのか?」
「……あの方は、匡灯さまを見込んでいるのですよ?」
「伝えろ。俺に喧嘩を売るならば買うと」
「……」
「行け」
「はい。失礼します」
訪問者は会釈をし帰って行った。
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