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食事と風呂を済ませ、何時ものように一日を終える。
そして、何時ものように朝を迎える。
『マサヒ様!どうかワタシを式神に!』
「……」
家の敷地には入って来れず、塀の外側から叫ぶ妖者の声で起きる。
毎度の事ながら騒々しく鬱陶しい。
「退治されたくなければ消えろ」
『……マサヒ様のその塩対応素敵ッ』
とりあえず無視して顔を洗いに洗面所へと向かった。
「?アスマ?ランドウ?」
朝起きてすぐにアスマの元気な声が聞こえない。
ランドウの静かな挨拶も無い。
「……寝ているのか?」
昨日、数多くの妖者を相手にしたから疲れてまだ眠っているのだろうと判断した俺は洗面所で顔を洗う。
『マサヒ様、お迎えに上がりました』
「!」
『マサヒ様でも驚かれるのですね?』
「……」
この家は基本、妖者は許可が無い者は入れないし無理に入る妖者も居ない。
言わば、安全地帯だ。
しかし、それらを無視して入って来る妖者が居る。
それが、上の使者だ。
「今の時間帯になんの用だ」
『妖退治を頼みにです』
.
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