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「昨日、終わらせたんじゃないのか?」
『いいえ、やはりマサヒ様のお力添えが必要でした』
「俺は手伝わないと言っただろう」
俺は顔を洗い、洗面所を後にした。
それでも、俺の後ろをこの使い魔は付いて歩く。
『マサヒ様なら、手伝って頂けると信じております。と申しておりました』
「……」
『さぁ、マサヒ様行きましょう』
「成る程な。俺を怒らせたいんだな?」
『……ワタシを消したところで、あの2体は戻って来ませんよ』
「チッ」
アスマとランドウが連れて行かれたのに気が付かなかったなんてな。
俺も相当疲れていたようだ。
『さぁ、マサヒ様参りましょう』
「……」
腸が煮え繰り返りそうなのを我慢し、俺はこの使い魔の後を付いて歩く。
俺がたどり着いた場所は、一つの高層ビルだった。
『さぁさ、こちらです。足元滑りやすくなっておりますよ』
「妖退治ではなかったのか?」
『……こちらの部屋にてお待ちください』
使い魔に通された部屋はなにもない広い空間だった。
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