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嫌な予感は、始めからしていた。
しかし、俺にはどうする事も出来ない嫌な予感だった。
ガチャリと対面側にある扉が開き封印された檻と共に人が入って来た。
「やぁ、匡灯。久し振りだね?元気そうでなにより」
「阿像と吽像は何処だ」
「開口一番がそれなのかい?悲しいね」
「貴様が連れ出したことは判っている」
「…そうだね、返しても良いがまずはコチラの用件を聞いてくれるかな?」
「聞く道理など無いだろう」
「聞かなければ、匡灯の式神がどうなるか解らないよ?」
俺を使役したいと常日頃から考えている上の連中にはほとほと嫌気がさす。
「俺になにをさせたいんだ」
「強い妖の式神が欲しいんだ。匡灯なら向こうからお願いしに来るだろう?」
「強い妖は俺に声など掛けない。既に格が違うからな」
「だから、式神にしてきてよ。ね?2体のうち1体は解放してあげるから」
そう言って、檻からランドウが解放された。
「匡灯様」
「ランドウ、怪我はないか?」
「はい…、しかし、アスマさんが」
アスマとランドウの力量を判断して、ランドウを解放したのだろう。が、甘い。
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