アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
73
-
繰威の訪問には疑問しかない。何故このタイミングなのか。
「匡灯、案内してよ。それともダメだと僕を追い出す?」
「…はぁ」
俺は溜め息を吐いた。
繰威自身には、悪い気というものは存在しない。
だからこそ厄介でもある。
「ついて来い」
「ありがとう。匡灯♪」
繰威とは幼なじみということもあり、手の内は把握している。
それは、向こうも同じことが言えるだろう。
俺は繰威を、アスマ達が遊んでいる場所に連れ歩いた。
“だるまさんが転んだ”で遊んでいたアスマとランドウは気配を感じて立ち止まった。
「…ランドウ、あれが来る」
「はい。匡灯様に連れられて来るようですね」
「どうかしたの?」
おそ松が2体に声を掛ける。
「キツネ!これから来る人が居るときは匡灯様に近付かない方がいいよ!」
「は?来る人って誰」
「おそさん。アスマさんの言う通りにしてください。あきらさん達にも伝えてきますね」
そう言ってランドウは木陰で休んでいたあきらと白銀の獣の元へと駆け出した。
.
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
73 / 700