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──そして、次の日を迎えた。
鶏が鳴く。
『キャー!マサヒ様ー!』
『こっち向いてー!』
『ついでに式にしてー!』
庭の先の塀の向こう側の妖達が匡灯を見つけて声を上げた。
「朝から鬱陶しい…」
「匡灯様大人気だね!」
『そうですね』
「ランドウ!狛犬もふもふ!」
『わぁっ!?』
ドタンと押し倒されるランドウはアスマにもふもふっと弄られていた。
「アスマ、今日は出掛けるからその恒例行事を止めて支度するんだ」
「うん!匡灯様にもらった服着る!」
タッと服の置いてある場所へと向かった。
匡灯がアスマとランドウにと箪笥の段を用意してくれたのだ。
「ランドウ、大丈夫か?」
『はふっ』
「……大丈夫ならいい。力を注ぐから動くなよ?」
『……すみません。匡灯様の力を無駄にして』
「いや、気にするな。ほら、人型になれるか?」
『あ、はい!』
ぽむっとランドウは狛犬姿から人型へと姿を変えた。
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