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獅子狛犬のアスマとランドウが居た神社が見えて来るとアスマが走り出した。
「神様の神社ー!」
「アスマさん、走ったら危ないですよ!」
ランドウがアスマを追い掛ける。
そんな2体を見詰めるのは烏ことソラオだった。
「あそこがあの獅子の方の住み処なんやな」
「…ランドウには、対が居たのか?」
「おったで。神様もおったし、仲良う暮らしてたんに…、人間が狛藤を連れて行ったんや」
「…ランドウの対は今どこに居るんだ?」
「壊れてなくなってしもうた。神様も消えてもうたし…。せやから俺には狛藤だけが唯一の家族なんや」
「……そうか。お前も辛い思いをしたんだな」
「せやから、狛藤。ランドウを見付けてずっと一緒におる為にお前の式になってやったんや。感謝せいや」
「……式は望んでいなかった。傍に居たいだけなら式になる必要など無かったのでは無いか?」
「……うっさいわ!」
ソラオは獅子狛犬が待つ場所まで翼を広げて飛び立った。
「…飛行能力は人型にもあるのか」
そんなソラオを見て匡灯は感心し、歩みを進めた。
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