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シャァーーーと細かい水がタイル張りの床に落ちる。あいつに噛み付いて結局、少し笑われて終わった。特に何も言われないで部屋に着く。先にシャワー浴びて来いと言われたから今浴びてるわけで。
「…変な奴捕まえたな…」
呟いてシャワールームを出た。
髪を拭きつつベッドの方に行けば、そいつはいつの間に頼んだのかワインを飲んでいて、それが嫌に似合っている。
「お、出てきた。シンも呑むか?」
「…俺、ワイン嫌い。日本酒がいい」
「そりゃ豪気だな。何が一番好き?」
「獺祭」
「………ほんと、お前も物好きだな。いくつ?俺初めて見たけど、シンみたいに若い子がそんな酒知ってるの。しかもアレかなり高いだろ」
「十四代だけな。高いのは。てか俺、いくつに見える」
「んー、二十歳くらい」
「残念。俺23」
するりと猫みたいに近寄って、マコトの手からグラスを取る。落とさないようにローテーブルに置いて、俺はマコトを押し倒した。
少しびっくりした表情だけど、すぐに口が弧を描く。
俺はいい気になってマコトのシャツのボタンを外し始めた。陶器みたいな肌が見えてくる。染めてんのか知らないけど、いい感じにカットしてある茶髪とよく合ってた。
「脱がしてくれんだ」
「ご不満か?それともやっぱり女がいいってか。俺みてぇな野郎よりも」
「いいや?」
マコトはゆっくり起き上がって今度は逆に押し倒してきた。俺も逆らわないで柔らかいベッドに身をまかせる。
そして、マコトも俺のシャツに手をかけてボタンを外し、中に手を入れてきた。冷たい指が肌の上を滑って飾りにたどり着く。
「むしろシンがいいかもしれねぇ。だってお前、綺麗だ……」
「なに言って…あっ!」
「感度も良好、顔もよし、おまけに俺好みの黒髪ときた。興奮しねぇ要素がねぇよ」
言って、指でいじってる乳首とは反対の方を舐める。小さな感覚がもどかしくてつい、胸をそらす。
マコトの攻め方が的確で、俺は息を詰めた。それが気に障ったのかマコトは指を脇腹をなぞりながら下へと持っていって
「あぁっ!やっ…やめ…!」
「やだ。舐められていじられて、そんだけで勃たせてるシンが悪い」
触ってくるくせに布越しでなにもかもがもどかしい。
「もっと鳴けよ。鳴いたら、もっと触ってやる」
———なぁ、シン
耳元でそう、掠れた声で言われる。
ぞくり、と腰が揺れたのは完全に無意識だった。
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