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ホテルに帰るとベッドに雪崩れ込んだ。
だけど、本来ならまだソレには早い時間。
悲しいかな、いつでも客をとれるように入れておいた準備道具が役立ってしまった。ここに来る道のりにコンビニのがあって、トイレがあって、カップルが多かったの、全部悪い。
「ん…ふぅ、ん、く……ぁ…」
噛み付くようなキスは、ていうかキス自体が。
…なつかし……
舌と舌が絡み合って、けれどアラタの方が我が強い。だから俺のはすぐに押し返されて蹂躙される。歯列をなぞり上顎を撫でそして舌を弄ぶ。久しぶりのその感覚に腰は必然的に疼いた。
「キス…下手んなったな」
「うっせ…なら教えろよ……」
上等、と口端を歪め、一瞬離れた口にまた口が重なる。唾液は溢れ出て首筋を伝っていった。鎖骨を通ってシャツを濡らす。
時折息継ぎのために外される口枷は、少なからず俺に興奮しているようで、息が荒かった。少しずつ、少しずつ。けれど確実に。
…きもちいい……
柔らかいベッドに沈み込んでいく。その間に服は脱がし脱がされていった。
「今日は痕、つけていいよな」
「…ごかってに」
「じゃあ、つけてやるよ……沢山、数えきれないくらい」
こういう時のアラタはありえないくらい煽情的だ。露わになった上半身は引き締まって贅肉はない。その白さと細すぎない線が相まって目に毒だ。
アラタは俺のベルトのバックルに手をかけ、そして脱がしていく。もちろんトランクスも同時に。そして太ももと太ももの間に顔を埋める。
「ほんと、白いよな、お前って。不健康児め」
アラタに言われたくない、そういう目線を向ければウゼェと言わんばかりに俺の緩く起ち上がったそれを口に含む。
「あぁっ…!!!」
「はんしゃひろよ?フェラなんざめっはやんはいんだはらな」
「しゃべっ、ん、なっ!!」
自然、つま先まで延びる。足の指で、あまり力は入らないけど、シーツを必死で掴んで快感に抵抗する。手はアラタの頭にあって、それは押さえつけてるようにも離そうとしているようにも見える。
アラタの動きは止まらない。
裏筋から鈴口、下から上まで。丁寧に舐める。そして的確に弱いところをついてくる。
実を言えば、この1週間客を取っていなかったりする。
だからセックスは1週間ぶり。だって家に帰ってもアラタに身体を触らせもしなかったし、そもそも家に帰るのは夜中の3時過ぎ。新はとっくに寝ている。
「あっ、あ、あ、も、あぁぁあ!!」
3時過ぎに家に帰るくらい、万智のバーにいたけれど、誰にも触らせてない。だから触れられれば敏感に反応してしまう。
1週間限定でお綺麗だったカラダ。
今はアラタのものだ。何もかも全部全て。
「ひぁ、んんっ……あぁああ…!」
「いっれ、いいよ」
「だ、から、しゃべ……ひゃぁああ!?」
急に激しくなった舌使いに俺は腰を浮かせた。太ももはがっしりと掴まれていたからバタつけなかった。けどいつの間にかシーツを掴んでいた手は、痛いほど握り締められて
……も、ムリ…!
全部久しぶりの、快感は、俺の頭を真っ白にさせるのに充分だった。
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