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何回でも呼べばいい。
シンでも、辰綺でも。
名前なんて、何でも
「いいんだけど、なぁ……」
事後のシャワーは少し久しぶりだ。
セックスをしてなかったからじゃなくて、大概、終わると俺は気絶してるから誰かがやってくれるんだ。後始末。
だから、太ももを伝う精液の感触は、少し、懐かしい。
頭上から落ちる細かいお湯は髪を濡らし体を濡らし、タイルに広がる。
ぼぉっとそれを見て、けど意識は明確だった。
「まぁ……好きにすれば、いいんだけど…」
キュ、とシャワーを止める。本日二度目となる、アナに指を突っ込む行為を始めた。広げればドロと液体が溢れる。
事後だからか知らないけど、その少しの刺激でさえ敏感に拾ってしまう。
ひくんと揺れて、壁に手を着く。自慰をしてるような感覚になって、奥が閉まった。
「……ふ、ぁ……ん、ぅ…」
高めの声が、シャワールームだから余計に響いた。鼻にかかった甘い声。
「ぁっ…は………」
あまり大きくならないように息を詰める。けど逆効果で
「ふぁ……!あっ…ぅ、はぁ…ぁ…」
一際大きく喘ぐ羽目になった。息を鼻でしかできなくなって、それは必然的に酸欠を起こす。そうしたら口を開けるのが本能だ。
でも、それ以上に。
その本能以上に、性欲を満たそうとするのが人間というもので。
俺は指を止めることができなくなっていた。さっきまで散々抱かれたのに。4回くらいイかなかったか、俺。
…アラタは、3回、くらい…?
よく回らない頭で思う、
少し腰を前に出すように、ガラスの壁に手をつく。この部屋のバスルームは、ガラス張りのシャワールームと、広めのユニットがあるタイプだった。
「ん、これ…バレたら…」
死ぬ。確実に。恥ずかしくてみっともなくて、軽く死ねる。
だって、壁にペニス擦り付けてアナに指入れてんだもん。ほんと浅ましいと思うよ。でも
「あぁ…、ふ……ん、くぅ………」
止まんない。鏡で今の俺の顔見たら、きっとフライパンの上のバターみたいに溶けてる。
目からは涙が溢れて、だんだん足に力が入んなくなる。
こんなんなるのはほんと、久しぶり。いつもだったら、満たされてベッドの中にいるのに…
…なんで
何かが決定的に足りてないんだ。でもそれが何か俺はわかんない。わかんないから、自慰をする。バレたら少しヤバイ、ここで。
「ひゃあぁぁ…!ぁっ…ああぁっ…!!」
ちょっと避けてた前立腺に指を持っていった、時
「おい入るぞ、お前何タオル忘れてんだよ、素っ裸で俺の前通るつもりだったの…か……」
ガチャンとバスルームの扉が開く。
俺のいるハコはガラス張りで、いくら湯気で曇っていても中の様子はすぐにわかる作りで
…しかも絶賛、壁に、擦り付けて……
や、ばい……
「ほぉ?あんだけしてやったのにまだ足りねぇか、この淫乱」
魔王はバスローブに身を包んでいて、しっとりと濡れた髪は色気を倍増させていた。
色気だけで、人を殺せそうな勢いだ。
…俺は、それの前に進んで身を差し出してしまったようだ………
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