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5-1 視界(アラタ視点)
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くずおれる。
っていうのが一番正しい表現だ。そう。喉を上下させて俺の出したモンを飲むと、辰綺はくずおれた。
うん、やりすぎた。
でも辰綺が悪い、と思う。だって誰もタオル届けに行ったら自慰してるなんて思わないだろ?それもとろっとろに溶けた顔を真っ赤にさせて、後ろで感じてて、前を擦り付けてて、声我慢しようと思ったのにできなくて。
…あー可愛い、可愛いったらありゃしねぇ
持ってきたバスタオルで辰綺を包む。見た目の割に、辰綺は普通に重い。まぁ俺よりは余裕で軽い。
「ん……」
抱き抱えると、そう声を出す。事後だからか少し甘い鼻にかかった声だ。お願いだから今そういう声出さないでほしい。勃つ。
なかなか葛藤しつつ、ベッドに降ろして下着を着させ布団をかける。その隣に腰掛け、髪に触れた。
「……寝てりゃ、ただのクソガキなんだけど、なぁ…」
頬に指を滑らせれば、まるで猫みたいにすり寄ってくる。まったく、誰と勘違いしてんだか。こういうことしてくるから勘違いすんじゃん、お前俺のこと嫌いなのに。
まぁいっか、と部屋の照明を落とした。
時計を見れば、やっと日付が変わったところで、いつもならまだ抱いてると思う。まぁ今日はいろいろさせたし、いいか。
実は今日みたいにこうやって2人きりで旅行に行くのは初めて、
「じゃあない、か」
そういえばあったことに気がつく。辰綺が、まだ高校生だったころ。
「……可愛かったなぁ…」
なんでこんなにひねくれたんだか。半分くらい俺のせいか。まぁでも、
「好きだよ……」
聞こえない、聞いてないときくらいしか言えないから。
「…」
言ってもいいだろ
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