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「あれ、珍しいね」
酒を二人で飲んでいると後ろから声がかけられた。見ればそこにいたのは御幸さんだった。手には何やらたくさん物の入った紙袋を下げている。
「こんなにご機嫌な君を見れるなんて。明日は仏様と神様でも降ってくるのかな」
「なんだその無駄に豪華な雨は…てか、あんたこそ珍しい。いつもこんな早い時間に来ないじゃん」
「うん、今日は早く仕事が終わってね。折角だから君と一緒に過ごそうかと思ったけど…」
御幸さんは言葉を濁らせて俺の隣に視線を移した。隣はマコトが座っていて、笑顔でこんばんはと言っている。
…心なしかその笑顔怖いんですけど…
まぁそれは置いといて、もう一つの隣に座った御幸さんは俺の膝に紙袋を置いた。
中を見ようとすると止められて
「それよりも隣の人、紹介してくれないかな?君のご友人だろう」
「え、あぁ、うん。マコトっていうんだ。こないだの雨ん時に知り合った」
「へぇ、マコト、君ラッキーだね。この子は早い時間に来ないと売り切れちゃうから…」
なかなか抱けないんだよ?
そう御幸さんが言った時だ。マコトが俺を引き寄せ徐ろに振り向かせて、キスをしたのは。
俺だって羞恥心くらいはギリギリ持ってる。ソウイウ店だって知ってても、これは、
…死ぬっ…
いや、今なんでこんな状況になってんの?マコトの唇が俺の唇の上にあって、舌べら中に入ってきて、かき回されて、水音が、響いて、腰が、くだけ、そう、で
「ふぁ…!!マコっ、てめ、いきなり何す」
「そうだね。だから俺は一週間も二週間も前からずっと予約してんだよ。ド腐れ野郎が」
「!!……そう」
「おいシン!行くぞ!」
「はぁっ!?まだ俺酒飲み終わってなっ」
「知るかっ」
マコトは万札をカウンターの上に二枚置くと、御幸さんに「こいつでとっとと帰って寝やがれ!」と何やらブチギレていた。
俺はというと、あまりの急展開についていけずマコトに引っ張られて店を出た。
まぁ、もちろん?膝の上の紙袋も持ってきてしまうよね?
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