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で、と。
家についてベッドルームに着くなりなんなり聞いてきた。
「その紙袋、何」
「俺も知らね。なんか今日はじめて渡された、こんなん」
「それはプレゼントがってこと?」
「うん、てかくれようとしても俺断ってたしもらったことなんてない」
そう言うとマコトは急に顔を赤くした。さっきからなんなんだこいつは。怒ったり赤くなったり泣きそうになったり。
「それじゃ、あ…こないだ服買ってあげたの、って…」
「あ?ああ、よくよく考えてみればあれもお前が初めてかなぁ」
って、そんだけでそんなんなってんの?おいおい大丈夫かぁ?耳まで真っ赤じゃん。てかそんな表情されるとこっちまで紅くなりそうなんだけど…小っ恥ずかしい…
大の大人が初めてプレゼントできたって喜ぶなよ
そんなん言ったら俺どうなっちゃうんだよっ、こっちだって初めてなんだからな!セックスした相手の家に行くのなんて!分かってんのっ!?
ともあれひとしきり悶えたところで。
「開けてみようか。変なのだったら即捨てるから」
「いやあの人に限ってそれはねぇんじゃね?一応社長だし」
白い大きな紙袋。中身もそこそこ入っていそうだった。でも袋にブランド名も何も明記されていなくて少し怖い。まぁとにかく開けてみよう。
ペリっとついていたテープをとって中に手を突っ込んで見る。そしてベッドの上に広げれば
「………な、な、なんだ、これ」
出てきたのはスッケスケの、なんて言うんだっけ、女の人がつける下着。いやブラジャーじゃない。なんかワンピースみたいなやつ…
「ベビードール、だね、これ」
「あーそうそう、それそれ。ベビードー…ル、って、はぁぁぁぁっ!!??」
「あ、ショーツもある。しかもTバック」
「はぁぁあああぁああぁっ!!!???」
待って待って、頭が追いつかない。てかこれ御幸さんが持ってたってことは御幸さんが買って俺に渡そうとしたってこと?てことはスル時にきさせようとしてたってこと?
うわ変態だ
てか待って!!!!!今ちょっとベビードールの下に変なの見えた!
嫌な予感がして急いでそれを手に取りすぐに枕の下に隠した。予想は悲しいかな、的中してしまって
…なんで媚薬まで一緒にはいってんのっ!!!
頭おかしいんじゃない御幸さん!!いい変態っぷりだよもう!
「…どうしようか、捨てるのもいささか勿体無いしね」
「いや捨てろよ」
「ていうかこれ妙にエロいね?ほら、バスト強調するようにレースあるし、前全開だし、この見えそうで見えない微妙なラインと丈の長さとかさ?これいいデザインだよ」
「真顔でチラリズム語ってデザイン見てんじゃねぇよ売れっ子小説家が」
「しかも色が紺っていうね。上品だけど扇情的だよねぇ…あぁ、そういえば」
マコトは、いきなりこっちを見てベビードール片手ににじり寄ってきた。
俺は思わず後ずさってベッドヘッドに背中をぶつける。
…あぁこっちくんな!来るとその手にあんのよりもずっとやばいのが…
マコトの顔は楽しそうだ。しかもなんか、それこそエロい。
「シンの眼も紺だね…?」
「何いってん…ぁっ!」
キスされるかと思った。したら違った。そのまま首に顔を寄せて強く擦った。耳元で心地いい低さの声で呟かれる。俺の顔はきっと真っ赤。りんごといい勝負だ。
それを知ってか知らずか。
マコトは口を開いた。次の言葉は簡単に予想できる。
「ねぇシン。これ、着てみようか」
ほら、思った、通り
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