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「へぇ、こんなんも入ってたんだ…隠すなんて、勿体無い」
かしゃ、と。音がする。プラスチックの中で錠剤が動いたからだ。なんで動いたかといえばマコトが興味深そうにそれを見ているから。
俺は頭上で呟かれた言葉に反応しなかった。腕の中で俯いてどう切り抜けるか、考えている。
…だって、こいつ、もう絶対使うじゃんっ
ここまできて使わないなんてこと、ありえない、と、
どうしたらいい?
俺は知っている、”ソレ”が生み出すものを。
快感と
熱と
疼き。
そして渇望。
泥沼
アマイアマイコエ
全部全部知っている。だから嫌だった。あまり好きじゃない。だって気持ち良すぎて何を口走るかわからない。わかんなくなるのも、いや。
だってせっかく今日だって何日も前から約束してたんだ。
せっかく、セックスするのに、マコトがわかんなくなるなんて、嫌だ。
「マコト、それ、使うの?」
「うーん、どうだろうな。お前は?使いたい?」
「やだ。薬とか嫌いだもん」
「…ふぅん…」
マコトは面白げに頷いて俺の額にキスを落とす。
「まぁ、楽しもうぜ。せっかく着てるんだし、さ」
そうして、次の瞬間には押し倒されている。
手首はベッドに縫い付けられて動かせない。そして目線の先にあるのは、やっぱり笑ったマコトの顔。
口が首から胸に滑っていき、その赤い唇でベビードールの布地をかき分けて行く。
そして辿り着いたのは主張し始めた尖りだ。
マコトはそれに飴を舐めるように舌を這わせた。ひくん、と反応して、それが面白いのかしつこい。
「ん、ぅ…ぁ…」
「随分と悩ましげな声だな、シン」
「っ、あんた、は…楽しそうっ、だな…」
「あぁ、楽しい。シンのこんな姿見れるとは思ってなかったからな」
嬉しい、だから楽しい、そう言いつつ赤い花弁を落として行く。
痺れる、けれど決定的な快感はない。悩ましくもなる。
けど。俺のは痛いくらいに熱を持ち始めていて。
いつ触ってくれるのかと期待でいっぱいだった。
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