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立ち上がった勢いのまま俺は食堂を足早に去ろうと足を踏み出した。
のだが。
気づいたら柏葉に支えられて床に座り込んでいた。
「おい、真咲!!!真咲!!!」
ああ、遠くで柏葉が俺を呼んでいる。
視界がぐらついて歪んでいる。
少し吐き気もする。
意識も朦朧としているようだ。
どこか遠くから自分を俯瞰しているような感覚だ。
柏葉の声も、大好きなはずなのに、なまえをよんでほしかったはずなのに、とてもとおくにきこえる。
"かしわば"
しんぱいしてくれてるのに、うれしいとおもうなんて、おれはなんてごうまんなんだろうね。
"すきだよ"
なんでおれはとなりにならぶことがゆるされないのだろうーーーーーー。
近くで焦ったように俺に呼びかける声を他人事のように聞きながら俺は意識を手放した。
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