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歯車
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恋はいつも不毛である。
そう考えるようになったのはいつからだろう。
恋愛というものに神様が存在するならば、俺は尽く神様に嫌われているらしい。
好きになる女の子は皆、別の男の子が好きで、あまつさえ付き合っている。相手も学年で1番のイケメンだったり秀才だったり。
俺が好意を向けたことで簡単にこちらを好きになってくれる事は最初からないことぐらい目に見えて明らかであった。
それに俺は彼氏から奪ってまで手に入れようなどという図々しさを持ち合わせてはいなかったし、何よりそこまで好きではなかったのかもしれない。
今考えると自分自身のすべてをかけられるほど好きではなかったのだ。
そんな俺が高校で出会った奴にすべてをかけてもいいだなんて思える恋愛をすることになるなんて思ってもみなかった。
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