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この僅かな時間でだいぶエネルギーを消費したように思う。本当に疲れた。
確かに嬉しいが、そろそろ限界だ。
「か、しわば、俺そろそろ、帰りたい…。」
「真咲、さっきの質問いいの?」
逃げるが勝ちとばかりに切り出したがあっさりとスルーされる。
この短時間で柏葉が割とマイペースなことに気付かされて、新たな発見があって嬉しいと感じる。
が、今はそうじゃないんだ…。
「え、っと…。」
「さっき"なんでここに?"って聞いたの忘れたのか?」
そんな無理矢理絞り出したような質問、ただの口実だ。
俺は、お前ともっと話していたかったから会話を続けようとしたんだ。
そう本人に直接言えたらどれだけいいだろうか。
「覚えてる、けど…。」
結局そんなことは"口が裂けても"言えない。
言う資格なんて元々ないし、これからも手に入ることはないだろう。
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