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終わらない悪夢
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――もうどれくらい経ったのだろう。
この部屋には時計もカレンダーもない。あるのは白いシーツがかけられたベッドと小さい窓と、わけのわからない絵画が白い壁に何枚か飾られていた。そして、高い天井にはシャンデリアと黒いスピーカーがついていた。あいつはあそこから耳障りなクラシックの音楽をたまにかけてくる。
俺が言うことをきかなかったり、抵抗して反発するとうるさい音楽をかけて、力付くで服従させようとする。あいついわく『躾』らしい。
イカれてる。
俺を犬か何かだと思い込んでいる。
そこには人権なんてものはない。
あるのは『服従』だけだ。
俺が服従しない限りあいつは何度でも俺のことを痛めつけてくる。まるで終わらない悪夢だ。インソムニアになっていつか気が狂いそうになる。
その時は、自分の自我をたもつ自信がない。
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