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祐介、家に帰る
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兄ちゃんとナギ兄ちゃんが戻ってきた
兄ちゃん幸せそうだしナギ兄ちゃんもなんだか嬉しそう
2人ともあんまり顔に出さないから珍しいと思う
まあ、顔見れて安心したのでとりあえず家に帰ってみようと思います
帰りたくない
でも嫌だったらまた兄ちゃんとこ行くって言ったし
とりあえず帰らなきゃだよな
あーやだやだ
どういう顔すればいいの
とか考えてるうちに家着いたし…
祐「た、だいまー……」
あれ、誰もいない?
でも鍵空いてるし……
無視?
流石に泣くよ
美「あ、、おかえり。なさい…………祐ちゃん」
え、いま「祐ちゃん」って言った??
言ってないよね気のせいだよね
佑「おーおかえり祐ちゃん♪」
ん???
父さんってこんな人間だったっけ
兄ちゃんから聞いた話だと、絶対こんな人じゃないんだけど
今の言い方だと、絶対語尾に「♪」ついてるよ
なんなの機嫌いいの?なんなの←2回目
祐「ただいま……?」
佑「何回ただいまを言うんだお前は」
祐「あ、うん。そうだね」
なんなの。調子狂う
機嫌いいの?←2回目
祐「あ、の。全て兄ちゃんから聞きました」
佑「何故敬語…やっぱり俺らのこと嫌いか?軽蔑したか?」
カチンッ))
あ、今のは頭にきた
だめだ。1回切れると俺気が済むまでやっちゃうんだ
それで何回クラスで浮いたことか
また性懲りもなく俺はブチ切れるのか
ブチ切れた時は兄ちゃんに止めてもらうしか方法がない
でも兄ちゃんは今寮だ
来るはずがない
だめだ。溜めてた何もかもが口からでる
おわったな何言い出すかわかんねぇ
祐「確かに今までのこと考えれば、とてもじゃないけどゆるせない!そこの女…母さんは俺のこと殺そうとしたんだぞ。湯船に沈めて飯もくれずに!そんな人を許せというの?ちょっと無理がありすぎだと思う!
父さんは父さんで母さんの頼み事だからって普通キャバクラとか通う?アホなんじゃないの?兄ちゃんよりアホな人初めて見たよ!
双子の子供だから佳祐を甘やかすの?親がいないからって甘やかすの?じゃあ本当の子供であるはずの俺はどうなってもいいのかよ!死んだって関係ねぇのかよ!死んでほしいなら殺せばよかっただろ!
……そうだよ。俺が死ねば兄ちゃん苦しまなくて済むじゃん。あんた達も苦しまなくていいじゃん。3人で仲良くできるじゃん。兄ちゃんにもあんな顔させなくて、俺に嘘つかなくて済むじゃん。もういい。そうだよ死ぬ。さよなら」
俺は玄関でしかも靴も履いたままだったからすぐ家をでた
……はずだった。のに、なにかに当たった
母さんたちはすごく焦っていた
こんな顔初めてみた
まあ一瞬見ただけだからもう覚えてないけど
俺に当たったこれはなに?
懐かしい大好きな匂いがする
でもそんなはずない
兄ちゃんがいるわけない
俺が邪魔したおうちデートを今しているはずだ
じゃあこれはなに?
もう思考がキャパオーバーだ
考えるのやめよ
佳「ただいま、父さん母さん。久しぶり」
凪「こんにちは。ナギです」
やっぱり兄ちゃんだった
俺は死のうとしたんだ。だから兄ちゃんから離れようとしたら、すごい力で掴まれて抱かれた。そのまま頭ポンポンしてくれてる。子供あやすような…
兄ちゃんの方が小さいくせに
俺は何故か涙が出てきた
本当に何故だかわからない
今まで溜めてきたもの…暴言もそうだけど、涙なんて流してない。糸が切れたように出てくる
でも母さんたちに見られたくない
それを知ってか知らずか、兄ちゃんは抱きしめてくれている
佑「おかえり。どうしたんだ」
美「ケイちゃんどうしたの?」
佳「祐ちゃん心配でね。ブチ切れると何言って何し出すか分かんないから。あとつけて、家の前で待ってた。そしたら、予想通りブチ切れて暴言吐いてるから。最後には俺のために死ぬとかいうし。
今まで結構大人しめだった祐ちゃんがブチ切れたら多分あんた達は戸惑って何も出来ないと思ったから。。。来て正解だった」
佑「お前がいなかったら多分祐介死んでた。俺たちはここで焦っていただけで、体は動かなかったから」
美「ありがとう。祐ちゃんを大事にしてくれて」
佳「いや。あんた達のためにこいつ甘やかしてたわけじゃないから。俺がこいつ大好きだから、大事にしてただけ。都合のいい解釈すんなよ??」
佑「佳祐ってこんなに口悪かったのか。こんなに無愛想で。昔の俺そっくりだな。祐介はどちらかというと圭に似ているな。
まあ、肝心なとこで弱虫なのは美代子に似てるが。
佳祐は真結に似てるな。芯が強い。」
佳「こんなときに何言ってるの」
佑「佳祐は、これから変われると思うか?俺たち4人が」
佳「そんなの知らないよ。
とりあえずこいつと話し合ってくれないと。
こいつが納得しないんじゃ無理なんじゃないかな。俺はこいつがよければなんでもいい」
佑「そうか。話し合いの時間が必要か」
佳「祐ちゃん、話し合いな。ね?」
祐「ううん…ズッ兄ちゃんがいいなら、いいの。なんとかするから。だから今日は兄ちゃんとこ行く…」
まだ涙止まらない
湯船に沈められて、苦しさで涙が出た時以来だ
体の水分がなくなりそうな勢いで涙出てくる
佳「だって。今日は連れて帰るけどいいよね」
佑「あぁ。ちゃんと帰ってこいよ。
ここがお前の……」
佑・美「「ここが祐介の家なんだから」…ね?」
ふっ……帰ってきてもいいんだ。死ななくていいんだ
そのうち帰ろう
落ち着いたら帰る
そう言いたいけど言えない
泣いてるから喉ガラガラ
凪「祐ちゃんが、落ち着いたら帰る。と言っています」
なんでわかるの。うける
凪「僕ね、心が読めるんです。だから祐ちゃんの両親が何考えてるかもわかりますよ」
佑「あ、言わないでくれ」
美「言わないでお願い」
なに。もしかして嘘とか?
本当はそんなこと思ってないとか?
佳「本当は嘘なのかよ」
凪「いや?もっとタチが悪いかも……ふふっ」
母さんたちは「いやよ。言わないで。これ以上嫌われたら……!!」
なんて言ってる。やっぱり嘘なのかな
凪「祐ちゃんがネガティブ思考なので言いますね
佑くん……大好きよ♡
美代子、愛してる
だって。なんで今そんなこと考えてるんだか。しかも同じことを笑笑 面白いですね笑笑」
なにそれ。意味わかんない
俺死のうとしてたのに
凪「なにそれ。意味わかんない。俺死のうとしてたのに…と言っています。ちなみに本当に死ぬ気はあったみたいですよ」
佳「ふーん。本当に死ぬ気あったんだ?」
あ、兄ちゃん怒った
普段怒らないから怖い
しかもぶっきらぼうな言い方
凪「まあ、今はもう死ぬ気ないみたいなので安心してください。では、これで失礼します」
佳「気が向いたら帰ってくるから」
佑「ちゃんとな、帰ってこい」
美「ま、待ってるから」
佳「わぁーったよ」
そうして俺らは兄ちゃんの部屋に行った
このあとのことを考えると、怖くて入りたくない笑笑
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