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恋人になりたい 7
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セックスをした後、島さんが食事の用意をしてくれた。
ダイニングテーブルには、美味しそうな食事が並んでいる。
「お手伝いできなくて、ごめんなさい。」
「動けないのは俺のせいだからね。」
ちゅ、と、こめかみにキスをされる。
こういうとこ、ホントチャラいな・・・。
カフェのウェイトレスのことを思い出して、また気持ちが暗くなる。
同時に、自分の執念深さにウンザリする。
「はぁ・・・・」
「あ、ローストビーフ駄目だった?」
「い、いえ!美味しく頂いてます!」
玉ねぎを巻いてローストビーフを咀嚼する。
美味しいな。
香りもいいし。
何でもできるんだな。
格好良くて、面白くて、オシャレで、優しくて、
セックスも丁寧で、キスも上手い、おまけに料理上手。
捨てられるのは時間の問題だな・・・。
「ん?じっと見つめてどうしたの?」
彼が優しく微笑む。
“いつまで僕と居てくれるの?”
“僕のこと飽きてない?”
“僕の何が好き?”
“次、会った時はまだ恋人?”
僕はニッコリと笑って、
「うん。すっごく美味しいなぁと思って。」
そう答えた。
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