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1ー13
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【アルザリside】
おや?
目が覚めたのですかね。
首を傾げ、ドアに手を掛けた時…。
『過ちを犯して気付く。同じ事の繰り返し…ほら、國が…』
慈悲深げな声音が聴こえた。
彼女がよく過去を辿るのは知っているが、一体次は誰の記憶と過去を辿ったのだろうか。あんな口調の時は大抵、一つに繋がる『過去』が存在する。
伊達に私も長く生きている訳ではないので、予想は大方当たる。
ドアをゆっくり開けると、異なる瞳が一点を見つめていた。
広がる光景は過去のものなんでしょう。紅い、鮮血の海で染まっている様だ。
「その清き心を汚し、その清き優しさを玩ぶ…」
紡がれた科白は誰に向けた物なのだろう。
「――…魔に堕ちた魔物…“クラエティア”」
“クラエティア”?
私は咄嗟にドアを開き、中へと入った。
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