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3ー11
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―天神界・エデンの城・秘密の地下室
ボコッ、ボコッと奇妙な音を鳴らす。
異端天使達の力を取り出した場所とは少し異なるだろうか。抱き上げられたままのウリエルは映りゆく光景に灼き付けた。
こんな場所がエデンの城に在った事すら知らない。
長年とクラエル自身が隠していたのだろう。でなければ、今頃問題になっていても可笑しくない。
「ちょっと、此処で待っていてくれ…」
座らされた場所は、ひんやりと冷える寝台の上だった。
手触りからして氷で作った寝台の様だ。
クラエルは奥の部屋に入って行き、何かを片付けている様子。
辺りを見渡せば、妖しい物が幾つか並べられている。見るからに古代に使われていた道具だろうか。
『エデンの城には古代の代物があるのよ…』
主である彼女の言葉を思い出したウリエルは寝台から下り、近くにあった機械に手を触れた。
『ウリエルも機会があれば、是非とも拝んでみて』
『興味はありますが、足を運ぶ事は無いと思います…』
遠い記憶の中で足を運ぶ事が無いと断言した自分を呪ってやりたい気持ちになった。
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