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第1話-1 突然、異世界
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薄暗い路地に彼はいた。
彼は目を覚まし、眠い目をこすりながら体をおこすと、ベッドにつくはずの手に違和感を覚える。かたい。
ぼんやりとした頭の中、何か変だ、と手を見てみると砂がついている。
それをパラパラと払いながら何度かまばたきすると、ぼんやりとしていた意識が覚醒してきた。
すると、違和感はもっとあることに気づく。
ここは自分のベッドの上ではない。自分の部屋でさえない。
辺りを見渡すと、両サイドが石造りの壁。
自分は狭い通路に横たわっていたようだ。
10メートルほど行った先はここより明るく、賑やかな音が聞こえてくる。
彼は少しの躊躇の後立ち上がり、そちらへ向かう。
とりあえず自分に何が起こっているのか、知るのが怖い気もするが、把握しておきたい。
ゆっくりと路地を出るとーーーーー。
そこには、見たことのない世界が広がっていた。
「………ここはどこだ?」
彼は異世界に来てしまったのだ。
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