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転入生
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俺は荻原夕葉。
俺の通う清水中に、今日、転入生がきた。
先生「いいわよ。」
担任の椎名先生に声をかけられ、片手を壁に付けたまま歩いてきたそいつは、目に包帯を付けてた。
そして、椎名先生はそいつの手をつかみ、
黒板の前に立たせる。
先生「ほら、名前。」
先生にそう言われると、そいつは口元だけニコッとし、
「こんにちは、佐伯綺月です!」
そう、元気よく言った。
─────
席は、俺の隣だった。
一人席だと思ってたのに、何か残念。
そんなことを考えてたら、
先生が佐伯ってやつが俺の隣に座ったのを確認した後に、
先生「佐伯君は、この間まで特別学校に通ってたんですけど、訳あって転入してきました。
あっ、あと、生まれつき目が見えないみたいで、授業は皆とは受けられないんだけど、
それいがいはこのクラスにいてくれます!
皆、仲良くしてあげてねっ!」
と言った。
そして、佐伯は俺にだけ聞こえるように、小さな声で、「宜しくね、」と呟いた。
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