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転入生
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夕葉「ここだよ。」
俺はそう言って、握っていた佐伯の手を離した。
目の前にはトイレのドア。
俺、完璧。
綺月「あ、ありがとうございます///」
夕葉「いいえ。おれ、此処で待ってるから、早くしてきな。」
綺月「は、はいっ!」
それから数分‥‥
夕葉「佐伯ー?まだ?」
あれから三分くらいしたのに、
まだ出てこなくて、俺は話しかけた。
綺月「えっと‥‥
流す場所がわからなくて‥‥」
あぁ、なるほどね。
夕葉「ここのトイレ、
自分で流すんじゃなくて、少し離れたら勝手に流れるんだよ。」
そりゃ戸惑うわけだ。
綺月「そ、そうなの?わかった、ありがとう」
それから少したって、教室に戻ったら、
椎名先生が話しかけてきた。
先生「あらー!荻原君、もう佐伯君と仲良くなったのね!」
綺月「ち、違いますよ、トイレに案内してもらったんです。」
‥‥先生の問いかけについて、佐伯は答えてるんだろうけど、先生の向いてる方と佐伯の向いてる方、バラバラだ。
夕葉「ははっ、佐伯。
先生そっちじゃないよ。」
綺月「えっ?」
そして、俺は佐伯の肩に手を置き、逆を向かせる。
夕葉「これでよし。」
綺月「ありがとう。」
先生「あらまぁ〜!
じゃあ、荻原君に二つお願いしようかしら。」
夕葉「何ですか?」
先生「一つ、この後佐伯君を特別クラスに移動させてくれる?」
夕葉「いいですよ。」
先生「ありがとう、ふふっ、
じゃあ、二つめ。今日、放課後佐伯くんに
学校を案内してくれる?」
夕葉「いいですよ。」
先生「ほんとっ?ありがとう!
ほら、佐伯くんもっ。」
綺月「あ、ありがとう‥‥!!」
まだ先生の方を向きながらお礼を言う佐伯に、
俺はクスッと笑った。
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