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イライラ
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俺は、ここ数日葵に避けられている
何かしたっけ……と考えるけど、心当たりはなかった
最初におかしいと思ったのは下駄箱で会って引き止めたとき
葵は目も合わせなかったし、早口だった
しかも、話そうとしても葵は逃げたり、隠れたりするし
なんか知らない男はまとわりついてくるし……
あいつ、なんなの……勝手にキスしてくる、腕にくっついてくる、葵と話そうとしたら邪魔してる……ほんとうざい
男でもいいんでしょ、なら僕のことも抱いてよなんて言ってきた
俺は葵のことが好きだからエッチだのしてるわけで誰でもいい訳じゃない
1年の頃は本当に誰でも良かった
けど、葵に会って好きになってからは変わった
それにこの前…葵は資料室の前で泣いてた
なんでかは知らない……理由を聞こうとしたらおにーさんの方が来て、嫌がってるから離せとか言ってきた
正直、嫉妬した
おにーさんにはついていくのに、俺の方には来てくれない
葵に好きって言いたいのに…避けられて言えない
だから、避けられてる理由が知りたい
少し強引だけど、葵を引っ張って空き教室へと連れてった
何度も質問しても葵はなにも答えない
目も合わせてくれない
だから、距離を詰めて近づいた
葵の背中に壁が当たると、葵の頬に手を添えて言った
「………葵、ちゃんと俺の目見て」
葵はゆっくり顔を上げた
「やっと……俺の目、見てくれたね」
葵は少し目に涙が溜まっていて、頬もほんのり赤く染まっていた
なんか、ムラッとして……
「…葵……キス、してい?」
「…ッ………ちょっ…まっ…」
葵が言い終わる前に俺はキスをした
触れるだけのキス
やっぱ、葵の唇…柔らかくて気持ちい
「…ん…っ……や、め……ん、ふっ…」
「……嫌なの?」
葵は俺の胸板を押してきた
けど、それで抵抗してるの?って言いたくなるほど弱い力だった
「………い、や……」
「なんで」
小さい声で葵は言った
「…好きな、人……いるから…」
「………誰」
「……ッ…」
葵が何かを言おうとして、やめてしまった
「おーいたいた」
廊下側にある窓からある人物が教室に入ってきた
そいつはこっちに近づいてくるけど、俺の存在を無視するように葵に話しかけた
「葵、探したんだぞー」
「ひ、ろ……なん、で…」
葵も驚いてる様子だった
「教室戻ろーぜ」
「………ん……」
そいつは葵の腕を引いて戻って行こうとした
「こっち、取り込んでんだけど」
俺は葵のもう片方腕を掴んだ
「…あー悪いけど、葵は俺のだから」
「………ッん……」
葵はそいつに腕をグイッと引っ張られ、腰にも腕が回されてキスをされていた
……言葉も出なかった…
「それじゃ」
葵とそいつは行ってしまった
驚きすぎて、ただ呆然とキスしてるのを見ていた……
好きなやつって…あいつ?
「……くそっ………何やってんだろ、俺…」
俺は一人取り残された空き教室で呟いていた
次の日
教室に着くなり、目の前の光景にむかついた
いつもおにーさんといる葵はなぜか昨日のキスしたやつといた
楽しそうに二人は話していた
昨日、葵にキスをしたやつ…小池絋……
ジーッと見ていると、小池と目が合ったけどすぐに逸らされた
すると、小池は葵の頭を撫でて葵はなんだか照れくさそうにされるがまま
撫で終わると俺を見て勝ち誇ったようにふっと笑った
なに、嬉しそうに頭撫でられてんだよ
小池にもイラッとしたけど、葵にもイラッとした
「深瀬〜顔怖いぞ〜」
「なに、悠イライラしてんの?」
「……別にしてないよ」
「そういや、最近葵と仲良かったよな」
「…そうでもないよ……悪い、俺1限サボる」
「ん、おっけー」
「早く戻ってこいよ〜」
「んー」
俺は保健室に行った
先生はいなかったから勝手にベッドを使った
むしゃくしゃするな……
すると、ガラガラっと誰かが入ってきた
寝ようとしてたのに誰だよ……
「いーった」
「………重い…退いて」
「もー、悠くん冷たーい」
確か、田村なんとか……
「ね、悠くん……えっちしよ?」
「………いいよ」
俺は田村を押し倒した
「んー」
「…キスはしないから」
「ケチ……」
「…アッ!……悠、くん…の気持ちッ…ぁあっ」
「…んっ……はぁ…ッく…」
「んぁっ…悠く、ん……中に、出して…ッ…ぁ」
「……ん、きっつ…く……ッ…」
「あぁぁぁあぁぁ!!!」
俺は中に出した
けど、何かが満たされたわけじゃなかった…
俺は田村を保健室に残し、教室に戻った
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