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デートの約束
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放課後
「葵、今日バスケやっていかね?」
「……久々にしよう、かな」
「おっ、じゃあゲームしようぜ!」
いつも思うけど、バスケ部に入ってないのに混ざってバスケしていいのかな…
絋はいつも、気にするなって言うけど……
なんか…申し訳ないな……
「…葵、行くよ」
「……あ、待って…」
慌てて朔斗と絋のあとについていった
体育館に着き、早速3人でストレッチをする
1年生もちらほら集まってきた
「あ、葵先輩と朔斗先輩だ〜」
「おっ、久しぶり畝那」
「畝那、久しぶり」
「お久しぶりっすね〜って、朔斗先輩とはちょくちょく会うじゃないっすか!」
「そうだったな〜」
畝那はへら〜と笑いながら歩いてきた
畝那(せな)は陽樹の弟で、陽樹んちに遊びに行ったとき何回か会ってたまに話すくらいかな
たまにバスケ部に混ざってるから、ここ来たときはけっこう会うんだけどね
「今日、バスケしていくんすか?」
「うん、混ざらせてもらいます…」
「よろしくなー!」
「二人とも上手いから大歓迎っすよ〜……ゲームんとき楽しみにしてますね」
「おう!」
「うん、ありがと」
「おいおい、俺のこと忘れんなよ〜?」
絋のそんな一言でその場にいるみんなが笑った
そして、ストレッチも終えてランニングやラインダッシュなどボールを扱う前の基礎トレーニングをする
いつやってもこの基礎トレはキツイな……
中学のときはもっときつかったな〜……
30〜40分してやっと、基礎トレも終わり次はボールを使う
「……あ、外れた…」
シュートをしたけど、ゴンッといってゴールには入らずボールが落ちてきた
「葵、なんか考えてごとしてただろー?」
「……考え事したらなんで外れるんだろ…」
絋はボールを拾い俺にパスをした
俺は考え事をしながらシュートを投げると決まって外れる
中学のときはこれでよく顧問の先生に注意されていたな…
「葵は昔っからだから、もうどうしようもできないな」
「ぽいな」
朔斗と絋は冗談ぽく笑いながら話していた
「二人して笑ってないで二人もシュート練習しろよ…」
「「はーい」」
……なんかむかつく…
今度は強く投げすぎてシュートが外れてしまった
「…はぁ………」
思わずため息をついた
「ちょっとお茶飲んでくる」
「あ、俺も〜」
絋はそう言うとついて来ていた
部室にバッグを置かせてもらっていたからお茶とタオルを取ってみんなが中に置いてるところへ持って行こうと思った
「…あったあった……ごめんね、絋…戻ろ」
「葵」
「ん?……ッ、んっ………」
「隙あり」
絋はニヤッと笑って舌なめずりをした
…色気ありすぎだろ……
てか、キス……された…振り向いた途端ちゅっ…と……
「ははっ、顔真っ赤」
「……うるさい…」
「……嫌じゃなさそうでよかった」
「……ん?」
「ううん、なんでもなーい」
絶対さっき、なんか言ったよな……
俺は部室を出て絋の後を追いかけた
「あ、そうだ……葵、今度どっか遊び行かね?」
「どこに?」
「んー、どこがいい?」
「え、んー………」
「そんな考えなくても、ぱっと思いついた場所でいいよ」
ぱっと思いついた場所……
「水族館行きたい、かも…」
「おぉ〜いいじゃ〜ん…来週の日曜は部活休みだからその日でい?」
「うん、大丈夫」
「じゃ、来週なっ」
「うんっ」
ポンポンッと絋は俺の頭を撫でた
…これって………デートだよな…?
やばい…なんかにやける……
―ちゅっ
「………ッ…!?」
「葵、顔赤すぎ」
絋はクスクスッと笑う
い、今……何が起こった……?
「そんな嬉しそうな顔されたらキスもしたくなるじゃん?」
「…ッ〜〜……」
絋は俺の頬にキスをしていた
心臓がバクバクと大きな音で鳴る
……絋のこと、好きになれそうかも…
そう考えていたら悠の顔が頭に浮かんだから慌てて消した
「……どした?」
「あ、いや、なんでもない」
「そっか。よし、練習戻るか」
「うん」
俺たちは練習に戻った
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