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予想外な偶然
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「な、あれってなに……」
「………サメ?」
「あれ、サメなの?」
「…わかんないけど………あ、あっちニ○に出てくる魚いるよ」
「おぉ〜ほんとだ……○モに出てくるイカツイ魚」
「これ、ニ○じゃない?」
「生でニ○初めて見たかも」
絋は軽く感動したように魚を見ていた
そして、次の水槽へと歩いて行く
「……あ、クラゲ」
「葵、クラゲ好きなの?」
「…………うん、好き……」
「……………今、すっごいキスしたい」
「…誰かに見られる、よ……」
「みんな自分たちのことしか見てないから大丈夫だよ」
………こんな時も、悠のことを思い出してる自分が嫌で……悠の存在を消してほしかった
けど、やっぱり人が気になるから絋の腕を引いて人気のないところに行く
「キス、して……絋…」
「んっ」
「ッ、んっ……」
な、にこれ……
絋は最初は触れるだけのキスをしたけど、すぐ唇が離れると今度は舐めてきた
…これ……気持ちい…
「…んぅ…ッ、んん…ふ……んっ…」
今度は唇を吸われる
舐めるのと吸うのを繰り返され、なかなかキスが止まない
けど、気持ちい……
「んっ…はぁ……はぁ…」
けっこう長い時間キスをされ、気づいたら息も上がって絋に体を預けていた
…力、入んない……
「ちょっと、し過ぎたな〜」
「…んーん……だいじょ、ぶ…」
「…もうちょいして、まわろうな」
「ん…ありがと」
絋は苦笑いしながら抱きしめて頭を撫でてくれた
…落ち着く……
絋に体を預けたまま俺もぎゅっと背中に腕をまわした
「あ、イルカショーとか見に行くか?」
「うん、見たい」
「よし……んー、何時からだろ」
絋は抱きしめたままスマホで調べだした
「30分後くらいか…まぁ、間に合うだろ」
「…絋、まわろ」
「もう大丈夫か?」
「ん、だいじょぶっ」
「じゃあ、まわるか」
「うんっ」
絋が歩きだし、俺も歩き出す
俺は絋と話してるのに夢中でぶつかりそうになってるのに気づかなかった
「…わっ……すみません………ッ…」
「あ、いえ………ッ、葵…」
「………悠……」
「葵、行こ」
「あ、うん……」
絋は悠と目が合うと、俺に早口で言い腕を引っ張った
「悠、俺たち先行ってるぞー」
「おう、悪い………待てよ葵…なんでそいつといんの?」
「……悠には関係ない、から…」
「…ッ………」
悠は一緒にいた何人かの友達にそう言って、俺の腕を掴んだ
俺はその腕を振り払って、絋の腕を引いて歩いた
「……葵、大丈夫?」
けっこう歩いて来たところで絋が話しかけてきた
「…あ、ごめん……大丈夫」
「…そっか」
まさか……こんなところで悠に会うなんて思ってなかった…
…それになんか持ってたな……
一緒にいた人たちもデカイケース持ってたし…
……考えるのやめよう
俺は頭を振り、そのことについて考えるのをやめた
それから少しまわってから、イルカショーを見に行った
けど……何度頭の中から悠のことを消してもまた思い出してしまう…その繰り返し…
イルカショーを見てるのに、考えるのは悠のこと…
「おぉ!!…うおっ!」
「…………」
「おぉ〜!……すごかったな〜」
「……え、?」
「イルカショー!…いや〜、イルカ可愛かったな〜」
いつの間にか、イルカショーは終わっていた
絋は移動する準備をして、歩き出した
俺もその後に続く
「お土産屋行く?」
「…あ、うん…行く」
俺たちはお土産屋に向かった
朔斗やあいたちにもお土産を買い、帰ることにした
「そういやさ、この前新しいゲーム買ったんだけどそれがめっちゃおもしれーの!」
「そうなんだ、どんなゲーム?」
「なんか、モン○ンみたいなやつなんだけどさ」
「おもしろそうだね〜、俺もしてみたい」
「じゃ、今から俺んち行くか?」
「えっ、いいの?」
「おう!」
「行くっ」
ゲームとか最近してなかったから楽しみだな〜
それに絋の家に行くのも初めてだな
さっきまで悠のことが頭から離れなかったのが嘘みたいにゲームのことで頭がいっぱいだった
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