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押し倒された孝介はアタマのなかで塁との思い出を振り返っていた。
塁との出会いは小学5年生の春、遠足に隣町にある大きな公園に行った時だった。
当時の孝介は身長が低く、いつも、みんなからチビと呼ばれていた。そのせいか、よく、はぶられることも多く、まだクラス替えから1ヵ月なのに、よく1人でいることが多かった。
孝介は公園にある小高い丘に1人で登っていたが、途中で足をくじいてしまった。孝介は痛みと不安で泣いていたが、そんなときにやってきたのが、塁なのである。
塁「どーしたの?痛いの?痛いの痛いの飛んでいけっ!」
孝「そんな子どもじゃないし、小5だし。」
塁「そーなの、僕と同じ歳じゃん。ちっちゃいから小3だと思ってたよ。」
孝「違うもん。俺は今から大きくなって、身長が2メートルになるんだ!」
塁「そーなの?なるように頑張れよ。」
と笑いながら話しかけてくれたのが最初だ。
その後中学生になると、同じクラスに孝介と塁が一緒になり、そこから2人はずっと親友だったのだ。
中学生になるころには身長も伸び、髪も染めたりしていたので、ヤンキーと言われるようになったが、そんな孝介を塁がずっと支え続けてきたのだ。
そんななか、中2の時にある事件が起きた。
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