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過去(グロ注意)
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両親は僕のせいで殺されたんだ。
ある日兄はもう1人暮らしをしていて何かわからないけど職に就いていた。
僕は親と一緒に旅行に来ていて観光していた。
僕が、行きたいって言ったから。
悠乃(ふふっ、綺麗だね…)
小さな僕は月明かりをみて両隣にいる親にすごいと言っていた。
母(綺麗ね…悠乃と和紗みたいだわ)
父(本当だな…)
悠乃(えへへ)
?(おい)
黒いスーツを着た男が近づいてきた。
父(なんでしょうか?)
?(ちょうどいい。)
話しかけてきた男の目は血走っていた気がする。
母(あ、あなた…)
父(なにかご迷惑でも?)
?(今日の獲物にしようか)
すると誰かに電話をかけて、来い。といっていた。
数分後たくさんの黒いスーツをきた男達がきて、
僕らを連れていった。
そして僕だけ手を縛られて見てろと言われた。
幼い僕でも、さっきの男は薬をやっているとわかった。
父と母は大の字に処刑台みたいな所に貼り付けられた。
嫌な予感がする。
男はなぜか鉄バットに釘がたくさん加工して刺してある釘バットというものを持っていた。
悠乃(お、お願い…やめて…お父さん…お母さん!)
幼い僕でもどうなるかわかっていた。
だから涙を流し、土下座をして懇願したのに…
父(悠乃、やめなさい。)
母(私たちは大丈夫よ?悠乃と和紗を産めただけで幸せだった。)
父(和紗を頼りなさい。)
母(絶対に1人でいてはだめよ?
あなたは甘えっ子なんだから誰かに甘えなきゃね)
ふふっ、と微笑むお母さん。
?(お別れは終わったか?)
悠乃(本当に、辞めてください…)
?(恨むなら、"高坂"を恨め)
父(高坂は悪くない)
?(そろそろ黙れ。こいつも腹が空いてきたみたいだぜ?)
バットを撫でながらいう。
この人おかしい…
母(悠乃、目をつぶって。)
父(絶対に開けるなよ)
そう言われたけど閉めることはできなかった。
最後だとわかったから。
男は父に向かい何度も何度もバットを振り落とした
父は叫び声を挙げなかった。
やがて動かなくなった。
それを見ないように母は涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら目を固く閉じていた。
母(愛してるわよ…)
泣きながら、笑った母の顔は美しかった。
?(かわいそうにな)
父と同じように母にもバットを振り下ろしていた。
母の甲高い叫び声が響き渡る。
その後、すぐに僕が殺される前に高坂組の人たちがたくさん侵入してきて、僕を救い出した。
僕らの両親がどんな風に殺されたか、かずにぃはまだ知らない。
いや、言える訳ないだろう。
本当は教えてあげたい…
どんなに最後まで自分に危機が迫ってても息子の俺と兄の心配をしていたくらい立派な親だ。
けど、僕は口にできなくて。
あんな残酷な殺され方…
あの時僕は手を縛られていただけで足は自由だった
もし、あの頃に今の強さと冷静な考えと勇気があったなら僕はっ…
お父さんとお母さんを助けられたのに。
かずにぃの顔を見て
悠乃『あの時僕が行きたいと言わなかったら、
強かったら…ごめんなさい…ごめ、なさ…』
今、かずにぃは僕を支えてくれている。
そのうえ金銭面も持ってくれている。
頭を下げて、謝ることしかできなかった。
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